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原作・乙一
出演・田中麗奈・チェン・ボーリン・佐藤浩市・宮地真緒・井川遥 他
主題歌・メレンゲ
この日は、夕方の回の上演前に主題歌を歌うメレンゲが短いライブをするという事で
メレンゲが好きな友人に誘われて朝10時に銀座の劇場に行って整理券を貰ってきました。
メレンゲは、名前は知ってたんだけどちゃんと聞いたことなくて
はじめて聞いたのが目の前で生演奏、というなんとも贅沢なことに(笑)
名前知りませんが、ドラムの人がいろいろ楽器演奏してて器用だな~って思いました(笑)
あと、短いトークでなんとなく、
バンドのメンバーの力関係というかポジションが垣間見えた気が…(^^ゞ
映画館でライブという珍しいことをしたためか、
ライブ後に本編上映が始まって、マイクと上映音声の切り替えが出来てなかったらしく
映画の音声が流れないというありえないハプニングがありました(笑)
そういう演出なのかと思ってたら違った模様(^_^;)
当然ながらもっかい最初から上映してくれて、そっからは映画に入り込みました。
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乙一「暗いところで待ち合わせ」
原作者と題名だけ見ると「怖い」としか思えませんね(笑)
私も実際、怖い映画だとしか思ってませんでした。
原作の小説は映画公開前からずっと気になってるんですがまだ読んでません。
いつもは先に原作を読んでから動画を見るんですが
今回は先に映画を見てよかったかも。
これからゆっくり原作を読みたいと思います。
乙一作品は何作か読んでるんですが…なんていうか怖いんですよね。
不気味だったり怖かったりな「黒い」描写と
ものすごい切ない描写が混ざり合ってて、妙に惹きつけられます。
どっちかというと切ない描写の方が際立ってる気がする。
切ないんですよ、乙一小説の登場人物は。
簡単なあらすじを書きますと
事故で視力を失ったミチル(田中麗奈)と、
ある殺人事件で警察に追われているアキヒロ(チェン)が
ふとした事で同居する…という話。
同居といっても、お互い合意でしたことではなく
目が見えないミチルに気付かれない様に気配を殺すアキヒロとの奇妙な同居です。
(ミチルは父を亡くし一人暮らしをしている)
サスペンス味が施された「人間再生(というか前進)」の話。
ミチルとアキヒロの緊張感ある「同居生活」と彼女と彼の心の闇、
そしてそれを乗り越えて「前へ踏み出す」過程。
丁寧な作りをしていて、かなり良質な映画だと思いました。
田中麗奈を久々に見たんですが、随分綺麗になりましたね~!!
何度も常盤貴子かと思うくらい、そっくりです。(言いすぎではないはず…)
中居ファン的に言うと(笑)「最後の恋」の常盤ちゃんと瓜二つ。
このまま行けば田中麗奈は第二の常盤になりますよ、多分。
そしてチェン・ボーリン。
彼は始めてみたんですが、美形ですね~。
目が鋭くて、睨んでるシーンはホントに怖い(^_^;)
それは日本で辛い思いをしたからで、本当はとっても温かい人柄。
そういう役にとてもよく合ってました。
なにより目を引いたのは佐藤浩市。
彼は凄い俳優です。
あんな嫌な人間を演じている彼を見たことが無い(大笑)
でも彼が線路に落とされるシーンは何度も見せてくれなくていいよ…。
数年前に電車の人身事故に何度か遭遇していまだに尾を引いてる身としては、
ちょっとキッツいシーンでした。
++
何の予備知識もなく映画を見たため、最初ラブストーリーなのかと思ってました。
アキヒロが殺人事件の容疑者で追われて忍び込んだ家の主人・ミチルと
徐々に愛が芽生えていって…。
そうなると思ってました。
…が、それはいい意味で裏切られ、
ハートフルでありながらサスペンス風味まで味わえるという
ある意味ちょっと贅沢な作品です(^^)
そーきたか!って感じ。
でもその展開は、見てる人からすれば望んでいた展開です。
ミチルもアキヒロも、今後も順風満帆とはいかないでしょう。
でも、偶然でも二人が出会えたことは大きな前進に繋がったはずです。
イブにいい映画を見れて良かったです(^^)
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